日銀がYCC変更で長期金利の上昇を許容、日本も金利上昇による景気後退へ

12月20日、日本銀行は金融政策決定会合の結果を発表し、長期と短期の金利を操作するイールドカーブコントロールにおいて、長期金利の変動幅を目標値(ゼロ金利)の「プラスマイナス0.25%程度」から「プラスマイナス0.5%程度」に変更した。

日本の長期金利はインフレを受けて長らく上限の0.25%に張り付いていたので、その上ブレを許した形で、実質的な利上げである。

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ガンドラック氏: インフレ率は4.1%まで下がりアメリカは利上げ出来なくなる

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が発表されたばかりのインフレ率とFOMC会合結果を受け、CNBCのインタビューで今後の金融政策について語っている。

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12月FOMC会合結果: ますます曖昧になるパウエル議長、金利はインフレ次第へ

米国時間12月14日、Fed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合の結果を発表した。政策金利は0.5%上げられ、4.25%となった。いつも通り声明文やパウエル議長の記者会見の内容を見てゆきたい。

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11月アメリカのインフレ率は急減速継続で7.1%、ドル安加速へ

米国時間12月13日に最新のCPI(消費者物価指数)統計が発表され、アメリカのインフレ率は前年同月比で7.1%となり、前月の7.8%から急減速した。元々減速を予想していた市場予想も下回り、ドルが急落している。

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底打ちする期待インフレ率が金価格を押し上げる

2022年は世界的な物価高騰が話題になった年だが、何事も実体経済より先回りする金融市場ではもう何ヶ月もインフレ減速について議論されている。

だが一方で金融市場はインフレ長期化のリスクを長らく過小評価してきた。それが少しずつ変わりつつあり、それが金相場を押し上げている。

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ユーロ圏内のインフレ率乖離でユーロ危機再発を予想、一部加盟国はハイパーインフレへ

日本ではインフレが悪化しているが、先にインフレになっていたアメリカやヨーロッパでは高騰したインフレ率の減速が始まっている。

以前にも説明した通り、インフレの本当の問題はインフレ減速時の大規模な景気後退であり、欧米はシナリオに足を踏み入れかけているが、ここでまた共通通貨ユーロの問題が再発するだろう。

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世界の金融市場における分析と実践