ハト派のミネアポリス連銀総裁、バランスシート縮小を支持

米国の中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は量的緩和によって膨らんだ自身のバランスシートを縮小することを計画しているが、金融政策決定会合であるFOMC会合で投票権を持つ参加者のうち、最もハト派として知られるミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏がこの計画を支持するコメントを表明した。Reuters(原文英語)などが伝えている。

カシュカリ総裁は2017年内に行われた2回の利上げ両方に反対票を投じているが、バランスシート縮小については「巨大なバランスシートは現状、経済を加速させるために対した貢献をしていない一方で、Fedの信認を毀損しているという点でコストが大きいと考えている」として、縮小を支持する意見を表明した。カシュカリ氏はインフレ減速を懸念しているとしながらも、インフレについてはバランスシートではなく政策金利で対応すべきだとした。

前任のコチャラコタ氏の頃よりハト派で知られるミネアポリス連銀総裁がバランスシート縮小を支持したことで、「比較的早く」バランスシート縮小を開始するとした7月のFOMC会合の声明文が強く確認されたと言える。「比較的早く」の時期については、以下の記事で解釈した通りである。