アメリカ大統領選挙: 初期の開票結果速報ではトランプ氏劣勢

2016年のアメリカ大統領選挙の投票日が始まっており、投票終了が早い州では既に開票が始まっている。全体の結果を予想するにはまだ早いが、17の州で当選確実の候補が決まっているので、これまでに分かっている結果を伝えてゆきたい。

先ず、これまでにも説明してきている通り、アメリカ大統領選挙では人口に応じて各州に票数が割り振られており、その州で勝利した候補が州に割り当てられた票数をすべて獲得する「勝者総取り方式」となっている。これを踏まえた上で、大統領選挙の初期の開票結果を見てゆきたい。

以下はクリントン氏が当選確実となった州である。括弧内は割り当てられた票数となっている。

  • イリノイ (20)
  • ニュージャージー (14)
  • マサチューセッツ (11)
  • メリーランド (10)
  • ロードアイランド (4)
  • デラウェア (3)
  • バーモント (3)
  • ワシントンDC (3)

ここまでは事前の世論調査で出ていた通りであり、クリントン氏は68票と獲得している。以下はトランプ氏が当選確率と発表された州である。

  • インディアナ (11)
  • テネシー (11)
  • ミズーリ (10)
  • アラバマ (9)
  • サウスキャロライナ (9)
  • ケンタッキー (8)
  • オクラホマ (7)
  • ミシシッピ (6)
  • ウェストバージニア (5)

合計で76票を獲得している。こちらもほぼ世論調査の通りだが、トランプ氏は世論調査で接戦だったサウスキャロライナ州で勝利を収め、胸を撫で下ろしていることだろう。

これまでの票数はトランプ氏が優勢だが、それはトランプ氏寄りの州が先に開票されているというだけのことであり、状況はクリントン氏が優勢と言える。何故ならば、大統領選挙は接戦となっているいくつかの州(スイング・ステート)の結果で決まるからであり、元々支持者が決まっている州の結果は予定調和でしかないからである。そしてトランプ氏が落としてはならないいくつかの州で、トランプ氏の旗色は悪い。

例えば15票を持つノースキャロライナ州では開票率17%でクリントン氏支持が49.9%、トランプ氏支持が47.6%となっており、また18票を持つオハイオ州では開票率25%でクリントン氏が49.4%、トランプ氏が46.9%となっている。これらの州は世論調査でややトランプ氏寄りとされていたスイング・ステートである。

一方でクリントン氏優勢とされていたフロリダ州では開票率71%でクリントン氏が47.9%、トランプ氏が49.1%となっており、仮にトランプ氏がフロリダの29票を逆転できるとすれば大きい。しかしトランプ氏はノースキャロライナやオハイオを落とすことなくフロリダを取らなければならないのであり、開票途中の現在の段階ではその目論見は困難となっていると言える。

アメリカ大統領選挙については引き続き速報を伝えてゆく。当選のためにはどちらの候補者がどの州をどれだけ取る必要があるのかという点については以下の記事に纏めてあるので、そちらを参考にしてほしい。その知識がなければ速報はあまり意味を持たないだろう。