金利上昇に耐えるアメリカ経済、2017年第2四半期GDP

2017年4-6月期の米国GDP速報値が発表された。トランプ政権以来アメリカでは長期金利が上昇しており、ローン金利上昇などを通じて実体経済を減速させることが懸念されているが、現状ではアメリカ経済は何とか耐えているようである。

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ハト派のミネアポリス連銀総裁、バランスシート縮小を支持

米国の中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は量的緩和によって膨らんだ自身のバランスシートを縮小することを計画しているが、金融政策決定会合であるFOMC会合で投票権を持つ参加者のうち、最もハト派として知られるミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏がこの計画を支持するコメントを表明した。Reuters(原文英語)などが伝えている。

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米国マネタリーベース縮小で量的緩和バブルは崩壊するのか?

米国は金融引き締めを行なっている。市場はまだまともに取り合っていないが、これは2008年以来の量的緩和によって支え続けられてきた株式市場のトレンドを逆回しにする動きであり、その危険性についてはここでも数年にわたって警告してきた。

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7月FOMC: グロス氏、ガントラック氏の両債券王ともに金利高を予想

7月のFOMC会合結果はバランスシート縮小の早期開始を強調するものだったが、市場はそれを信じず、会合後アメリカの長期金利は低下し、結果としてドルは下落した。

上記の記事ではこの市場の動きに同意しない旨を書いたが、債券王と呼ばれる二人の債券投資家、ジェフリー・ガントラック氏とビル・グロス氏もFOMC会合の結果発表前後にコメントを出しており、両氏とも金利高を予想しているようである。

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7月FOMC会合結果: バランスシート縮小の早期開始を強調も市場は信じず

米国時間7月26日、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合の結果を発表した。

市場の予想通り利上げは見送りとなった。しかし今回の焦点は利上げではなく、バランスシート縮小の開始についてである。今回はイエレン議長の記者会見がないので、発表された声明文を見てゆきたい。

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7月FOMC会合、利上げ予想と着目点、ドルの見通し

恒例行事ではあるが、米国時間7月25-26日にアメリカの金融政策決定会合であるFOMC会合が開催される。中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)はリーマンショック以来初めての金融引き締めのプロセスにあり、投資家は今後の動向に注目している。

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トランプ政権: CIAがシリア反体制派への支援を打ち切り

これには驚いた。いわゆる「ロシア疑惑」における米民主党と大手マスコミの主張の正当性が公に疑われるようになったので、トランプ大統領は遠慮なくロシアとの対立解消に向かえるようになったというころだろう。

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マクロン仏大統領: ドイツはユーロの欠陥から利益を得ている

これでもうドイツの味方をする国はユーロ圏内にも無いのではないか。

7月13日、フランスのマクロン大統領はパリのエリゼ宮でドイツのメルケル首相と会談した。両国合同の閣僚会議で、戦闘機の共同開発の合意が行われるなど、会議は終始和やかなムードで推移したが、やや話題を呼んでいるのは会議前のマクロン大統領の発言である。

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