日本の株式市場の崩壊はもう始まっている

アメリカが金融引き締めを開始してから2年以上が経過している。利上げとともに量的緩和の逆回転である量的引き締めも行なっているが、少なくとも先進国の主要な株価指数はいまだ史上最高値付近からそれほど下落しておらず、日経平均などだけを見ていると金融引き締めは問題なかったのではないかと思うかもしれないが、世界の市場を見渡してみれば暴落の日が着実に近づいていることが分かるということを、ここ最近連日書いている。

これまで様々な世界市場のチャートを交えて説明してきたが、今回は日本の株式市場における暴落の論拠となるデータを提示したいと思う。暴落の影はもう日本まで来ているのである。

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株式市場崩壊を導く2018年後半のFOMC会合利上げ確率の一覧

恒例のFOMC会合が近づいているので、2018年後半のFOMC会合について、どのタイミングで何度利上げがあるのかということを一度纏めておきたいと思う。アメリカの中央銀行が世界の市場から毎月大量の資金を引き揚げ続けている現在の状況では、その引き締めがいつまで続くのかということが世界市場の命運を左右するからである。

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4-6月期アメリカGDPで株式市場崩壊のシナリオが近づいた

2018年第2四半期のアメリカ実質GDP成長率は2.85%(前年同期比)となり、前期確報値の2.58%から加速した。ただ、前期の確報値は速報値の2.86%から下方修正されているため、最近のアメリカGDP成長率は3%に届かない所で安定している感がある。

いつものようにGDPの分析をやっていくが、今回のデータで筆者は世界の株式市場の崩壊シナリオが近づいたと判断している。最後の結論のところに書いてあるので、楽しみにしながらそこまで読んでもらいたい。

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トランプ大統領発言で円高ドル安、長期金利上昇となった理由

ドル円が急落した。トランプ大統領が中国のすべての輸入品に対して最大5000億ドルの関税を掛けると発言したこと、そしてFed(連邦準備制度)の利上げに対して不快感を表明したことから、一時113円台まで上昇していたドル円は一気に111円台前半まで下落した。

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アメリカは本当にあと6回も利上げするのか?

アメリカの金融引き締めが続いている。パウエル議長は議会証言で利上げの継続を改めて宣言した。Fed(連邦準備制度)の自己申告では2018年に4回の利上げをすることがメインシナリオとなっているので、つまり今年だけであと2回利上げがあることになる。

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2019年へのドル円のレート推移予想と空売り開始

さて、そろそろ新しいポジションを始めてみようと思う。ドル円の空売りである。

2018年、アメリカでは金融引き締めが続いている。利上げによって政策金利は2%まで上昇し、それに加えて量的緩和を逆回転させるマネタリーベース縮小は、量的緩和と同じ速度で世界の金融市場から毎月資金を引き揚げ続けている。

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上がり続ける米CPIが利上げ停止を難しくする

2018年ではマネタリーベースの縮小と利上げというアメリカの金融引き締めが続いている。金融市場はアメリカの中央銀行に資金を吸収されながら推移しており、去年から報じているようにその金融引き締めが世界市場を不安定にしている。

しかしながら、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は6月のFOMC会合で既に政策金利を2%まで利上げしており、金利が上がりすぎると株式市場に大きな影響が出ることから、今後は利上げがどこで止まるのかということが焦点となってくる。

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