「ユーロ」カテゴリーアーカイブ

利上げを渋るECBのせいでヨーロッパ経済はインフレで壊滅へ

インフレ危機が世界経済を襲っている。アメリカでは銀行危機にもかかわらず利上げが続行され、深刻な景気後退が懸念されている。

だが逆にインフレにもかかわらず利上げを渋る経済圏にはもっと酷い地獄が待っている。例えばヨーロッパ経済である。

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ユーロ圏内のインフレ率乖離でユーロ危機再発を予想、一部加盟国はハイパーインフレへ

日本ではインフレが悪化しているが、先にインフレになっていたアメリカやヨーロッパでは高騰したインフレ率の減速が始まっている。

以前にも説明した通り、インフレの本当の問題はインフレ減速時の大規模な景気後退であり、欧米はシナリオに足を踏み入れかけているが、ここでまた共通通貨ユーロの問題が再発するだろう。

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対ロシア制裁で死にゆくヨーロッパ経済と上昇するスイスフラン

ロシアのウクライナ侵攻の後、西側諸国はロシアに対する経済制裁を行なったが、ロシア経済はダメージを受けていないどころか、経済制裁で上昇したエネルギー価格のお陰でむしろ儲かっている。

だがロシアの代わりに西側の制裁で死にかけている経済圏がある。制裁を行なったヨーロッパ自身である。

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ポズサー氏: 預金と国債の時代からゴールド保有の時代へ

クレディ・スイスの短期金利ストラテジストであるゾルタン・ポズサー氏がFinancial Repression Authorityのインタビューで2022年からの通貨革命について語っている。前にも言ったが、彼はクレディ・スイスに置いておくには勿体無い逸材である。

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ヨーロッパのインフレ悪化でユーロ下落、スイスフラン上昇

ここのところアメリカのインフレばかり報道しているが、物価が高騰しているのはアメリカだけではない。ヨーロッパも同じである。そしてそれが為替市場に影響を与え始めている。

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株価下落と金利低下の理由

株式市場が多少荒れてきた。最近怒涛の勢いで予想を当てているスコット・マイナード氏の株価下落予想が当たりそうでまだ当たっていない状況が続いている。

短期的な値動きに反応して記事を書くのは性分ではないが、現在の金融市場の状況を一度纏めておこう。

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欧州再ロックダウンで欧州株急落、ユーロは暴落へ

新型コロナウィルスによる4月の世界的ロックダウンを経て世界は落ち着いたように見えたが、やはり何も終わってはいなかった。

10月28日、フランスのマクロン大統領は新型コロナウィルスの第2波が欧州全体で止まらない事態を受け、店舗などの閉鎖を命じるロックダウンを再び12月1日まで行うことを発表した。

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株式市場に先駆けてリスクオフする為替市場 ドル円下落の理由

さて、株式市場も荒れてきたがそれ以上に明確にリスクオフとなってきたのが為替市場である。為替市場ではここ1週間ほど円高、ドル高、スイスフラン高といわゆる低金利通貨への逃避が続いている。為替相場のリスクオフが本格的に株式市場にも波及するのかどうかが注目される。

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スイス国立銀行、為替介入で窮地 スイスフランショック再来の危機か

新型コロナウィルスの世界的流行で貯蓄のない国は窮地に陥っている。貧しい国ほど長期間のロックダウンに耐えられないからである。例えばブラジルはそういう窮地に陥っており、ブラジルの通貨レアルの下落は歯止めが効かない状態である。

しかし全く反対の理由で窮地に陥っている中央銀行がある。スイス国立銀行である。

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