DoubleLine Capital創業者のジェフリー・ガンドラック氏がCNBCのインタビューで最近の金相場の下落について語っている。
イラン情勢と株価と金価格
イラン情勢の悪化と原油価格の高騰、そしてその結果としての金利上昇を受け、米国株は下落している。

株価下落の主な原因は戦争そのものではなく金利上昇であり、金利上昇の結果下落しているものがもう一つある。ゴールドである。

ガンドラック氏の相場観
長らく上がってきたゴールドだが、金利上昇が逆風になっている。去年はどの資産クラスよりも大きく上がったゴールドだが、これからどうなるのか? ガンドラック氏は次のように述べている。
ここ数週間の戦略会議で話しているのは、長期投資に徹するべきだということだ。われわれはコモディティを保有したままだし、ゴールドの買いも維持したい。
ガンドラック氏はかねてよりゴールドとその他コモディティ銘柄を推している。
ここ最近の下落でも、ガンドラック氏の見方は変わらないようだ。更に、ガンドラック氏は次のように付け加えている。
金相場に調整は来て当たり前だった。ゴールドは2,000ドルから5,500ドルまでほとんど一直線に上がったのだから。
今の金価格の水準はゴールドやコモディティ全般を買い増しするための好機だ。債券や株式を今買おうとは思わない。それらはまだ十分安くなっていない。株式市場が下げ切るには、ボラティリティ指数がもっと高くならなければならない。
ガンドラック氏は、ゴールドは買い時だが株式はそうではないと言う。その根拠は、株価の上下動の激しさを示すボラティリティ指数がまだ十分に高くなっていないからである。
ガンドラック氏は要するに、株式市場はまだ十分にパニックになっていないと言っている。それは、去年4月のトランプ関税をきっかけに起きた株安の時とボラティリティ指数を比べると分かりやすいだろう。

結論
株価がまだ下がるのであれば、金価格もここが底ではない可能性も考えるべきだろうが、重要なのは長期トレンドである。
ガンドラック氏は次のように、ここがあくまで上げ相場の中の調整局面であることを強調している。
今はコモディティやゴールドを買うのに非常に良いタイミングだ。これは上げ相場で、今起こっていることは調整だからだ。
調整局面の買い増しの候補としては、個人的にはシルバーも挙げておきたいところである。

筆者はシルバーを十分に持っているので買い増しはしないが、タイミングはイラン情勢と原油価格のピーク次第だろう。少なくとも、トランプ政権は長期的な原油高に耐えられないはずである。