ジム・ロジャーズ氏: 人生で一番大切なこと

ジョージ・ソロス氏とともにクォンタムファンドを創業したことで有名なジム・ロジャーズ氏が、World Scholars Academyのインタビューで、特に学生たちに向けてアドバイスをしている。しかし誰にでも価値のある言葉だと思うので、この記事で紹介したい。

この世で一番大切な言葉

先ずロジャーズ氏はこう始めている。

特に学生たちと話す時には、これを言うことにしている。失敗は必ずしも悪いものではない。失敗から学ぶ気さえあれば、失敗はあなたに多くのことを教えてくれる。

これは世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏がよく言っていることに似ている。「痛み+反省=進歩」である。失敗が苦しかったとしても、何が原因で失敗したのかを考えれば進歩に繋がる。逆に失敗に痛みが伴わなければ、人は反省することがなく、したがって進歩することもないだろう。

スタンレー・ドラッケンミラー氏は、アメリカ経済にとって致命的なのは、ドルが基軸通貨であるお陰で無茶な財政をやっても自国通貨がなかなか下がらず、痛みが来ないことだと言っていた。それで自滅的な政策を止めることができない。

国でも人でも同じ話らしい。

普段はここでは著名投資家の話に筆者の解説を付けている。しかし今回はロジャーズ氏の後の発言をそのまま掲載したい。解説は蛇足だと思うからである。

ロジャーズ氏は次のように言っている。

人生や歴史における偉大な成功では、大体一度か二度かそれ以上失敗している。

上手く行く人とは、諦めない人のことだ。頭の良い人でも、成功しないこともある。美しい人でも、成功しないこともある。才能ある人でも、成功しないこともある。

成功する人とは、決して諦めない人のことだ。子供にもよくこう教える。この世で一番大切な言葉は粘り強さだ。決して諦めるな。そうすればきっと最後には上手く行く。仮にとんでもなく成功することはできなかったとしても、あなたは間違いなく幸福にはなれるだろう。

だから、あなたが何をしたいとしても、粘り強さは本当に大切な言葉だ。決して諦めるな。