「債券市場」カテゴリーアーカイブ

ハイエク氏: 現金給付や補助金はそれを受けない人に対する窃盗である

世界的なインフレが問題となっているなかで、いくつかの国ではいまだに補助金や現金給付といった政策が人気である。

このことについて20世紀の大経済学者フリードリヒ・フォン・ハイエク氏の『貨幣発行自由化論』から彼の意見を取り上げよう。

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日本政府の詐欺的な物価指数の計算方法がインフレを悪化させる

いつかは記事にしなければならないと思っていたが、日本政府の話題は筆者にとって常に優先順位が落ちるので後回しになっていた。だが日本の物価指数についてそろそろ書いてみようと思う。

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アメリカ経済の急降下を織り込んでいる債券市場

シリコンバレー銀行の破綻やクレディスイスの救済などの世界的な銀行危機の後、金融市場は慌ただしく動いている。悲観と楽観が交差している。

それは比較的理性的に動く債券市場でも例外ではない。金融市場の中で一番正確な経済予想を提供する債券市場は今何を考えているのか。

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ガンドラック氏: 銀行危機は終わっていない、預金は更に逃げ出す

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏がCNBCのインタビューでシリコンバレー銀行の破綻に始まる世界的な銀行危機について語っている。彼によれば、他の誰もがそう言っているが、まだ何も終わっていないようだ。

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サマーズ氏: インフレは有権者が紙幣印刷を支持したせい

アメリカの元財務長官でマクロ経済学者のラリー・サマーズ氏がジョン・スチュアート氏によるインタビューでインフレについて語っている。

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利上げを渋るECBのせいでヨーロッパ経済はインフレで壊滅へ

インフレ危機が世界経済を襲っている。アメリカでは銀行危機にもかかわらず利上げが続行され、深刻な景気後退が懸念されている。

だが逆にインフレにもかかわらず利上げを渋る経済圏にはもっと酷い地獄が待っている。例えばヨーロッパ経済である。

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3月FOMC会合結果、パウエル議長に2018年世界同時株安の影が見え始める

米国時間3月22日、アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合を行ない、市場の予想通り0.25%の利上げを決定した。政策金利は4.75%となる。

シリコンバレー銀行破綻などの銀行危機で利上げ停止も囁かれていたが、パウエル議長は利上げを実行した。にもかかわらず市場は金利低下・ドル安で反応している。その理由を解説したい。

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