米国の中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は量的緩和によって膨らんだ自身のバランスシートを縮小することを計画しているが、金融政策決定会合であるFOMC会合で投票権を持つ参加者のうち、最もハト派として知られるミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏がこの計画を支持するコメントを表明した。Reuters(原文英語)などが伝えている。
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米国マネタリーベース縮小で量的緩和バブルは崩壊するのか?
米国は金融引き締めを行なっている。市場はまだまともに取り合っていないが、これは2008年以来の量的緩和によって支え続けられてきた株式市場のトレンドを逆回しにする動きであり、その危険性についてはここでも数年にわたって警告してきた。
7月FOMC: グロス氏、ガントラック氏の両債券王ともに金利高を予想
7月のFOMC会合結果はバランスシート縮小の早期開始を強調するものだったが、市場はそれを信じず、会合後アメリカの長期金利は低下し、結果としてドルは下落した。
上記の記事ではこの市場の動きに同意しない旨を書いたが、債券王と呼ばれる二人の債券投資家、ジェフリー・ガントラック氏とビル・グロス氏もFOMC会合の結果発表前後にコメントを出しており、両氏とも金利高を予想しているようである。
7月FOMC会合結果: バランスシート縮小の早期開始を強調も市場は信じず
米国時間7月26日、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合の結果を発表した。
市場の予想通り利上げは見送りとなった。しかし今回の焦点は利上げではなく、バランスシート縮小の開始についてである。今回はイエレン議長の記者会見がないので、発表された声明文を見てゆきたい。
7月26日FOMC会合がタカ派声明となるべき理由
米国時間7月26日、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は金融政策決定会合であるFOMC会合の結果を発表する。
7月FOMC会合、利上げ予想と着目点、ドルの見通し
恒例行事ではあるが、米国時間7月25-26日にアメリカの金融政策決定会合であるFOMC会合が開催される。中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)はリーマンショック以来初めての金融引き締めのプロセスにあり、投資家は今後の動向に注目している。
イエレン議長: 政策金利はそれほど上がる必要はない
アメリカの金融政策を司るFed(連邦準備制度)が、利上げとマネタリーベース縮小という二つの金融引き締めを行おうとする中、Fedのイエレン議長が議会証言で今後の方針について説明している。金融市場ではこの発言がハト派だと受け止められ、ドルが急落している。
世界最大のヘッジファンド、量的緩和バブルの終わりを語る
世界最大のヘッジファンドBridgewater創業者のレイ・ダリオ氏が世界の金融市場のトレンドの大転換を予想している。米国が利上げに加えてマネタリーベース縮小(量的引き締め)を行おうとする中、ダリオ氏もこの金融政策の転換について投資家に警鐘を鳴らしている。
米国株と長期金利に不穏な気配、ドルの動向は
アメリカが利上げとマネタリーベース縮小という金融引き締めを進めようとする中、米国株と長期金利の動きがやや不穏である。
ジム・ロジャーズ氏、ジャンク債がまだ暴落していないがと責められる
引き続き、ジョージ・ソロス氏とクォンタム・ファンドを設立したことで知られる著名投資家のジム・ロジャーズ氏のインタビュー(Forbes、原文英語)である。今回はロジャーズ氏が以前推奨していたアメリカのジャンク債空売りに関する部分を取り上げたい。