マイナード氏: 株式市場はコロナ増加で10月までに急落へ

ビットコイン相場などを的確に当て続けているGuggenheim Partnersのスコット・マイナード氏がBloombergのインタビューでなかなか下落しない株式市場の下落予想を続けている。

マイナード氏の弱気予想

マイナードはここ数ヶ月株式市場に弱気な見方を示しているが、米国株は荒れる局面もあるものの、今のところ下がっていない。

マイナード氏は株安が金利低下に繋がると言っていたが、中央銀行が利上げとテーパリング(量的緩和縮小)を示唆する中、金利だけが低下する展開となっている。アメリカの長期金利は以下のように推移している。

金利低下は株式市場にプラスであり、株式市場はその分だけ上がったように見える。

マイナード氏の弱気予想

しかしそれでもマイナード氏は弱気予想を続ける。彼は次のように述べている。

コロナ感染者数のデータを見れば、例えばカリフォルニア州では3月前半の感染者数と同じレベルまで数が戻っている。3月前半にはロックダウンの只中だったことを考えれば、アメリカのいくつかの地域ではまたロックダウンに戻るところも出てくるリスクがある。それは経済にとってマイナスだろう。

予防接種も進んでいるから昨夏のような大流行になるとは思っていない。だが株式市場を動揺させるには十分だろう。

日本でもそうだが、コロナは世界的に感染を再拡大させている。アメリカでも1日に数万人単位の感染が戻りつつあり、今後の展開が懸念されている。

しかし株式市場はコロナに慣れてしまったように思える。コロナによる景気後退は緩和によるプラスで補われてしまう。だからコロナによる景気後退で株価下落を予想するよりも、緩和が打ち止めになっていることを下落の理由に挙げる方がまだ納得できるようにも思う。

しかしいずれにしても投資家にとっての本命は、当局が緩和を止められないこと、そしてその歪みはインフレ高騰かドル下落のどちらか(あるいは両方)として現れるだろうということである。

株式市場の動向見通し

だから筆者は株式市場にあまり注目していない。しかし株式市場の中期的な値動きは他の資産クラスにも影響を及ぼすため、マイナード氏の意見を聞いておくことは損にはならないだろう。彼は下落のタイミングについて結構具体的なことを言っている。

9月と10月は通常株式市場にとってパフォーマンスが最弱の月だ。「5月に売って労働者の日(9月)に戻ってこい」という古い言い回しがあるが、実際には追悼記念日(5月)に売ってワールドシリーズの第1試合(10月)に買うというのが株式市場の良い入り方だ。

だから今年の9月と10月はかなり荒れた月になるだろう。15%かそれより少し大きい下落幅になるだろう。しかしドジャーズ(訳注:ロサンゼルスのチーム)がワールドシリーズの開幕試合に出る頃には株式を買っても良いだろう。

マイナード氏は他にテーパリングが株式にとってマイナスになることを懸念している。段々マイナス要因を無視して上がっていく相場になってきたことは確かだが、金利低下など上昇を正当化できる要素もあるのである。

マイナード氏の予想はどうなるだろうか。引き続き著名投資家の動向を伝えてゆく。