日本の公安調査庁、ウクライナ国家親衛隊のアゾフ連隊がネオナチであるという記述をホームページから削除

何と言うか、世の中のウクライナ支持勢力がどんどん関わり合いになりたくない存在になってゆく。

ウクライナのアゾフ連隊

以前、ウクライナの内務省傘下の軍事組織であるウクライナ国家親衛隊に所属するアゾフ連隊という組織が、元々は地元のならず者集団だったものが正式な国家親衛隊の一員になったという日本人には信じがたい経緯を紹介した。

日本で言えばチンピラやヤクザが武器を持って自衛隊に加わるようなものである。

このアゾフ連隊は元々サッカー場などで暴動や人種差別的発言を巻き起こすフーリガンだったのだが、2014年にウクライナで起きた暴力デモによって当時の親ロシア政権が追放され、東部がロシアの支援によって独立を宣言すると、東部と戦闘状態になった親アメリカのウクライナ新政権が国家親衛隊の一部として取り込んだものである。

元々人種差別的思想をもとにウクライナのロシア系住民に暴力を振るっていたアゾフ連隊(当時はアゾフ大隊)にとって、ロシア系住民の多い東部で合法的に人殺しができる機会は願ってもないものであり、ウクライナ東部と交戦することになったウクライナ政府と利害が一致したのである。

隠蔽されるアゾフ連隊の出自

しかしウクライナ側の発表もロシア側の発表も信憑性が疑わしい昨今であるから、上記の記事ではアゾフ連隊の出自を裏付けるためにいくつかの情報源を明示しておいた。

その中に日本の公安調査庁の国際テロリズム要覧2021があり、そこにはアゾフ連隊はネオナチであるという記述があったのだが、ページからこの記述が突如削除された。

該当ページは以下の通りである。

このページには元々次のような記述があった。

2014年,ウクライナの親ロシア派武装勢力が,東部・ドンバスの占領を開始したことを受け,「ウクライナの愛国者」を自称するネオナチ組織が「アゾフ大隊」なる部隊を結成した。同部隊は,欧米出身者を中心に白人至上主義やネオナチ思想を有する外国人戦闘員を勧誘したとされ,同部隊を含めウクライナ紛争に参加した欧米出身者は約2,000人とされる。

何故これが削除されたのだろうか?

上に書いた通り、これは2021年の国際テロリズム要覧であり、情報が古かったわけでもない。削除された理由は明らかである。ウクライナは100%善の存在でなければならず、ウクライナに不利な情報はネット上にあってはならないからである。

東部住民に暴行を加えていたアゾフ連隊

しかし記述を消したところで事実は無くならない。アゾフ連隊が東部の都市において住民に暴行を加えていたという記述は国連の報告書にも載っている。

ウクライナの軍隊とアゾフ連隊は民間人を立ち退かせて民間の建物を広く使用しており、そこでは民間人の財産の略奪が行われている。

もう1つ挙げておこう。

アゾフ大隊やドンバス大隊(訳注:こちらもウクライナ国家親衛隊である)のメンバー8名から10名程度によって精神障害者の男性が性暴力などの虐待を受けた。

だがこの分だとこれらの記述もいずれ消されるかもしれない。

しかし公安調査庁には自分が何を美化しようとしているのかを考えてもらいたいものである。

結論

筆者には理解しがたいのだが、ウクライナはそこまで無垢で天使のような存在でなければならないのだろうか? 何故事実が消されるのだろうか?

何度も言うが、ウクライナ情勢に関してウクライナに不利な情報はすべて遮断され、ロシアに不利な情報はまるでイラクの大量破壊兵器のように無条件で信じられる日本を含む西側の戦時並みの情報統制に筆者はドン引きしている。

そして以下の記事に書いたように、それに違和感を感じる人間はことごとく制裁されている。

大体、日本は法律を変えてまでウクライナから移民を受け入れようとしているようだが、削除された公安調査庁の記述によれば世界から2,000人のネオナチ戦闘員が集まっているヨーロッパのアフガニスタンと言うべき、戦争前からヨーロッパの中でもそもそも治安が悪かったウクライナから移民を受け入れることの意味を日本の首相(名前は忘れた)は分かっているのだろうか?

こうした人々はアゾフ連隊はネオナチのメンバーを切り離したなどと主張しているが、仮にそうだとすればサッカー場で白人至上主義のもとに他人に暴行を働いていた連中は今はウクライナの民間人であることになり、非白人だらけの日本に移住してくる可能性があるということになるのだが、日本人はそれを理解しているのだろうか?

ウクライナにおける戦争はNATOによる対ロシア戦争であり、賢明なハンガリーは「最重要目的はこの戦争に巻き込まれないことである」と述べた。

西側メディアの偏向報道に騙されない国々は西側から次々に距離を置こうとしている。日本は没落する西側に取り残されるだろう。