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ハト派のミネアポリス連銀総裁、バランスシート縮小を支持

米国の中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)は量的緩和によって膨らんだ自身のバランスシートを縮小することを計画しているが、金融政策決定会合であるFOMC会合で投票権を持つ参加者のうち、最もハト派として知られるミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏がこの計画を支持するコメントを表明した。Reuters(原文英語)などが伝えている。

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米国のマネタリーベース縮小は株式市場の大暴落を引き起こす

米国の中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)はバランスシートの縮小計画を発表した。2008年以降株式市場を大いに押し上げた量的緩和がバランスシートの拡大であったことを考えれば、バランスシート縮小は逆方向に同様のインパクトを持つものである。

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6月FOMC会合: 市場は利上げを予想、バランスシート縮小示唆あるか

トランプ相場が後退する中、米国利上げがこれまでのところは着々と進行しつつある。米国の金融政策を担うFed(連邦準備制度)は米国時間6月14日のFOMC会合で利上げを行うと予想されており、金融市場はこの結果をほぼ織り込んでいる。

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3月のFOMC会合結果は利上げ決定、声明文とドットプロットはややタカ派もドルが下がった理由

米国時間3月15日、米国の金融政策を司るFed(連邦準備制度)はFOMC会合で2008年以来3度目となる利上げを決定した。利上げ自体は事前の予想通りであり、これについては報じてある。

ただ、その後の市場の動きについては少し説明が必要だろうと思うので、この記事ではその点について述べてゆきたい。

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ビル・グロス氏: ECBと日銀の量的緩和が止まれば米国経済はリセッション入り

債券王と呼ばれるビル・グロス氏の相場観について、久々に報じてみようと思う。債券投資家のものとしては最近はガントラック氏のものが興味深かったため、そちらばかり報じていた。彼の「金価格の短期的上昇」予想は見事に当たっている。

今回はJanus Capitalの発行するグロス氏の月間レポート(原文英語)を取り上げたい。

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1月2月FOMC会合結果速報: 予想通り政策金利を維持

アメリカの金融政策を担うFed(連邦準備制度)は1月31日から2月1日にかけて2017年始めてのFOMC会合を開催し、政策金利を維持することを決定した。決定は全会一致。

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12月FOMC会合結果は利上げ決定、長期金利は危険水域へ

2016年12月14日、アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は政策決定会合であるFOMC会合を開催し、政策金利を0.25%上昇させることを決定した。11月のアメリカ大統領選挙後初の会合であり、決定は全会一致である。

利上げはそのものは事前の予想通りだったにもかかわらず、アメリカの長期金利やドル相場は激しく動いた。以下の記事で忠告しておいた通りである。

何故こういう動きになったのか、そしてこれからどうなるのか、声明文やイエレン議長の記者会見の内容などを紹介しながら説明してゆきたい。

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世界最大のヘッジファンド: 長期停滞と低金利とグローバリズムはすべて終わった

世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏がついにアメリカ大統領選挙におけるトランプ氏勝利後の世界経済について語り始めた。大統領選後の金融市場については、これまでジム・ロジャーズ氏など様々な投資家の意見を紹介してきたが、そのなかで個人的にもっとも信頼するのがこのダリオ氏である。

そしてそのダリオ氏が、先進国経済の長期停滞、そして低金利の時代が終わったと言っている。正直に言えば結構驚いたが、耳を傾けない訳にはゆかないだろう。

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明らかに長期停滞論を意識しているイエレン議長

フィッシャー副議長に続き、次はイエレン議長である。アメリカの利上げが議論されるなかで、わたしが2015年末から主張し続けてきたアメリカ経済の長期的減速トレンドが、Fed(連邦準備制度)の高官たちによってようやく認識されようとしている。

バーナンキ前議長やECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁を教え子に持つことで知られるフィッシャー副議長が、アメリカ経済は長期的な減速局面にあるとするいわゆる「長期停滞論」に言及したことは既に報じたが、今度はイエレン議長である。

イエレン議長はボストン連銀が主宰する会議で講演を行った(原文英語)。昨今の経済減速は金融危機の余韻が続いているものであるとして分析する内容であり、タイトルは「金融危機後のマクロ経済研究」となっている。イエレン議長が2008年のリーマンショックを意識していることが伺える。

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