新型肺炎関連銘柄: 国内感染拡大で下落する個別銘柄はどれか

中国武漢発の新型コロナウィルス肺炎が話題になっているが、遂に日本国内での流行が始まったようである。新型ウィルスについてはここでは株式市場の反応も合わせて連日報じているが、今回の記事では日本市場の個別関連銘柄を紹介してみたい。中国の次に感染が大きく広がりそうなのが、残念ながら日本だからである。

日本株個別銘柄

今回取り扱うのは主に流行拡大でマイナスの影響を被る銘柄である。以前報じたようにマスク関連など新型肺炎のニュースで上がっている銘柄もあるのだが、バブル化しているため買いで入るのは難しいだろう。

さて、これまで報じた銘柄もあるが最新のチャートも含めて紹介してゆく。先ずは日本航空である。

既に10%下がっているが、日本での感染拡大はこれからが本番であることを考えると底とは言えないだろう。日本からの渡航を制限する国も出始めており、国内感染が広がればアメリカやヨーロッパなどの先進国がこれに続く可能性もある。

次はANAホールディングスである。

日本航空よりは国際線への依存度が低い。

次は京成電鉄である。都内から成田空港までの鉄道を運営している。

次は南海電気鉄道である。大阪市内から関西空港への鉄道を運営している。

次は日本空港ビルデングである。羽田空港国内線ターミナルのオーナー企業であり、国際線ターミナルや成田空港、関西空港などでの免税店の運営などもやっている。

成田空港が非公開株であるのが残念である。しかし国際線が減少すれば、国内線も相応の影響を受けるだろう。

次はJALUXである。JAL系の商社で、空港内の売店などを運営している。

次はビジョンである。空港でモバイル・ルーターを貸し出すグローバルWifiというサービスを運営している。外国人観光客が主な顧客ということもあり、大幅な下落となっている。

新型肺炎の国内流行はいつ収まるのか

残念ながら、日本における新型コロナウィルス肺炎の流行はこれからが本番である。以前書いた通り、これまで明らかになっている以上の潜在的な感染者がそもそも国内に存在しているはずである。

諸外国が日本への渡航禁止を行うほど事態が悪化した場合、上記の銘柄は高い確率で売上に悪影響を受けることになる。しかし影響は長期的なものではなく、大きく売り叩かれた場合には逆に絶好の買い場となるだろう。短期的に売りで入るか、流行のピークまで待ってから買いで入るかは読者の好み次第だろう。

また、各銘柄のファンダメンタルズを逐一説明している時間が残念ながらないため、各自確認してもらいたい。どの銘柄がいくらなら売れるか、いくらなら買えるかということは常に大切である。

今回は日本の銘柄を取り上げたが、これまでには震源地の中国を含む外国株も取り上げている。そちらも参考にしてもらいたい。同じ航空株でも他の国のものと比べていくら下がっているかということが基準になるからである。