これまで書いてきた通り、ここでは昨年から金融引き締め相場におけるジャンク債の下落を予想し、そして2月の世界同時株安でそれは的中した。
しかし筆者の他にジャンク債の下落を的中させた人物がいる。かつてジョージ・ソロス氏とともにクォンタム・ファンドを立ち上げた投資家ジム・ロジャーズ氏である。
これまで書いてきた通り、ここでは昨年から金融引き締め相場におけるジャンク債の下落を予想し、そして2月の世界同時株安でそれは的中した。
しかし筆者の他にジャンク債の下落を的中させた人物がいる。かつてジョージ・ソロス氏とともにクォンタム・ファンドを立ち上げた投資家ジム・ロジャーズ氏である。
2018年2月初頭に始まったアメリカ発の世界同時株安だが、今後の動向を予測するためにはアメリカの(あるいは日本の)株式市場だけを見ていてはどうにもならない。根本的な原因となったアメリカ長期金利のチャートを見ることも勿論大事だが、それだけでもこの状況の全体図を見ることは出来ないのである。
したがって、この記事では世界中の様々な金融市場のチャートを見比べた上で、世界の資金の大きな流れがどうなっているのか、それが今後どのようになってゆくのかを解説したい。
アメリカ発の世界同時株安が進んでいる。株価下落の原因は、これまで報じている通りアメリカ長期金利の上昇によって投資家の資金が株式から金利の上がった国債に流出したことである。
したがって市場の関心は、利上げとバランスシート縮小という金融引き締め政策を開始したイエレン前議長の後を引き継いだFed(連邦準備制度)のジェローム・パウエル新議長がこの市場下落にどう対応するかということだが、そのパウエル議長が就任後初の講演を行った。Fedの議長の講演は金融政策決定会合(FOMC会合)の声明文と同じように今後の金融政策の手がかりを示すものであるので、声明文と同じようにレビューしてゆきたい。
2月の初めよりアメリカ初の世界同時株安が続いている。米国株は高値から10%ほど急落し、日経平均など他の国の株価指数もほとんどが下落となっている。
株式投資家にとっての関心事は、当然ながら今後の株式市場の動向ということになる。明日や明後日の株価を正確に予想することは出来ないが、中期的な予想についてはある程度の道筋を示すことが出来るだろう。以下に説明したい。
トランプ相場の初期を正確に予測した著名債券投資家のガントラック氏が、最近のアメリカ発の世界同時株安がしばらく続くとの相場観を公表した。Reuters(原文英語)が伝えている。
2018年2月2日、米国株が急落した。その次の営業日となった2月5日には更に下落幅を拡大し、1日で4%以上も下がった。この流れは日本株にも波及し、以後日経平均も同じような下げとなった。
著名債券投資家のジェフリー・ガントラック氏が債券市場一般に死刑宣告をしている。つまりは金利が上昇するということである。
1月30日から31日、アメリカの中央銀行に相当するFed(連邦準備制度)はFOMC会合を開き、政策金利を維持することを決定した。金利維持は市場の予想通りだが、これでFedの主張する2018年に4回の利上げを達成するためには3月の会合での利上げがほぼ必要となる形になった。
世界最大のヘッジファンド、Bridgewaterを率いるレイ・ダリオ氏が、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)で2018年の株式市場の見通しを語っている。
さて、アメリカによる金融引き締めがどの辺りまで進むのかを測るためには短期国債の金利を注視すべきだと言い続けてきたが、この短期金利が筆者の予想よりもかなり早く臨界点に達してしまった。これは勿論、金融引き締めに賭けるトレードにとっては良いニュースなのだが、しかし短期的なトレード戦略を微修正する必要がある。