「米国の債券市場」カテゴリーアーカイブ

米国株高にもかかわらずアメリカが利上げ出来ない理由

2016年に入った時点では数回の利上げを織り込んでいた金融市場は、年明けに世界同時株安が起こったとき、「株安だからやはり利上げは出来ない」とその意見を弱気に転換した。

しかしその後、紆余曲折はありながらも米国株は7月に再び史上最高値を更新する。

では、株安は収まったから利上げが出来るのではないか? 少なくとも市場はそうは考えていないようである。7月22日時点で金利先物市場の織り込む2016年の利上げ回数はゼロ、今後1年という期間で見ても、利上げは1回あるかないかという織り込みである。

ではアメリカは何故利上げが出来ないのか? 株式市場以外に何か理由があるのか? 今回はその辺りの経済データを眺めてゆきたい。

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債券王ビル・グロス氏: 資産バブルに気をつけろ! 量的緩和バブルはいずれ崩壊する

著名債券投資家のビル・グロス氏がBloombergのインタビュー(英語)で、投資家は2016年の金融市場における資産価格バブルに注意すべきだと忠告している。

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6月のFOMC会合でのアメリカ利上げ予想と金利先物市場の利上げ織り込み、日経平均への影響

6月のFOMC会合の日程が近づいてきたので、米国利上げの可能性について議論してみたい。会合の日程は米国時間6月14日から15日であり、結果は15日に発表される。今回は結果発表後にイエレン議長の記者会見がある会合である。

金利先物市場における利上げ織り込み

先ずは例によって金利先物市場に織り込まれている利上げ回数を確認してみたい。

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債券王ビル・グロス氏の世界経済見通し: 成長率、インフレ率、米国利上げの予想

著名債券投資家のビル・グロス氏がバロンズ誌のインタビュー(原文英語)で世界経済の展望を語っている。多くのエコノミストが悲観的な世界経済の先行きだが、グロス氏の意見はどうだろうか?

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債券王ビル・グロス氏がマイナス金利の悪影響を批判する

著名債券投資家のビル・グロス氏がバロンズ誌のインタビュー(原文英語PDF)でマイナス金利の悪影響について語っている。

マイナス金利が実体経済にネガティブな結果を及ぼす経路について、金利のスペシャリストである債券投資家独自の視点から例を挙げて説明しており、彼の議論はマイナス金利に突入した日本経済の展望を占う上で役に立つだろう。

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2016年半ば、著名ヘッジファンドマネージャーらの相場予想を採点する

2016年も半ばに差し掛かっているが、この辺りで著名ファンドマネージャーたちの2016年相場見通しを振り返り、どれだけ当たっているかを採点してみようと思う。

ここでも随時取り上げてきた通り、年末から年始に掛けて、様々な著名投資家が2016年の金融市場を占っていたわけだが、その後の相場の推移はどうなっただろうか? ジョージ・ソロス氏やジム・ロジャーズ氏など、著名人の予想の結果を見てゆきたい。

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