引き続き、DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏のCNBCによるインタビューである。
今回は金相場について語っている部分を紹介したい。
金価格の急騰
ガンドラック氏は、今年大きく値上がりしたゴールドを去年から推奨していた投資家の1人である。
ガンドラック氏は次のように述べている。
わたしは金価格が4,000ドルを超えるという過激な予想を繰り返してきた。
そして金価格はほとんど4,400ドルまで上がった。ほとんど鼻血が出そうな高値だ。
それは過激な予想だった。金価格はもっと低いところから上がってきたからである。

だがガンドラック氏は次のように言っている。
ゴールドへの強気は、金価格が4,000ドルに達した時に弱めた。
ゴールドの上昇相場の調整
金価格はおよそ4,400ドルまで上がったあと4,000ドル付近まで下落している。
ガンドラック氏は次のように述べている。
現状では、金相場は更に調整すると思う。
理由は、投資家のセンチメントが強気に寄りすぎているからだという。ガンドラック氏によれば、留まるところを知らない急激な上昇で、金相場に対して投資家たちは強気になりすぎているという。
ガンドラック氏は次のように続けている。
前回この番組に出た時にはポートフォリオの25%をゴールドやその他の現物資産にすべきだという話をした。その推奨は上手く行ったが、今のわたしの意見は違う。
ポートフォリオの25%をゴールドにしていたら、値上がりで35%になっているはずだ。保有金額を再調整するべきだ。
わたしならゴールドをポートフォリオの10%にまで減らし、他のコモディティを5%追加する。
結論
ということで、ガンドラック氏は今の金価格が高すぎると考えているらしい。
個人的な意見を言えば、ガンドラック氏には同意していない。筆者の長期見通しは、以下の記事で述べた時のまま変わっておらず、短期的な値動きを気にしていないからである。
だが、他のコモディティが割安になりつつあるというのは一理あるかもしれない。だが一方で、1970年代のインフレ相場では貴金属とそれ以外のコモディティには雲泥の差があったということも思い出しておきたい。