globalmacroresearch のすべての投稿

2022年ドル円の推移予想: インフレによるドル高は持続せずドル円暴落へ

アメリカの物価高騰で中央銀行は利上げと量的引き締めに動いており、株式市場が荒れており、一方で金属や農作物などのコモディティはむしろ好調だということを報じてきた。

ここでは債券市場についても書いている。しかし長らく語っていないもう1つの市場がある。為替市場である。

続きを読む 2022年ドル円の推移予想: インフレによるドル高は持続せずドル円暴落へ

ジョージ・ソロス氏、株価急落前にNasdaqを空売り成功

毎四半期恒例の機関投資家の米国株買いポジションを開示するForm 13Fの季節がやってきたので紹介したい。今回は2021年末時点でのポジションが開示されている。まずはジョージ・ソロス氏のSoros Fund Managementから紹介するが、見事としか言いようのないポジションになっている。

続きを読む ジョージ・ソロス氏、株価急落前にNasdaqを空売り成功

1969年の米国で6%のインフレを抑えるためにどれだけの利上げが必要だったか

アメリカやヨーロッパにおける物価高騰を抑えるために中央銀行は利上げを余儀なくされており、2022年の株式市場では今年何回の利上げが行われるのかということが問題になっている。

だが実際にどれだけの利上げが行われるのだろうか? それを考えるためには、アメリカで過去に同じ規模のインフレが起こった時にどうだったかを調べるべきだろう。

続きを読む 1969年の米国で6%のインフレを抑えるためにどれだけの利上げが必要だったか

1月の米国CPIは7.5%に加速、コロナが全力でインフレを支援

2月10日に1月のアメリカCPI(消費者物価指数)統計が発表され、アメリカのインフレ率は7.5%(前年同月比)で前月の7.1%を上回る物価上昇となった。

1年間で貯蓄の実質的価値がそれだけ減ったという意味では数字自体も相当だが、内容を見るとコロナがまったくデフレ的ではないという事実が浮かび上がる。

続きを読む 1月の米国CPIは7.5%に加速、コロナが全力でインフレを支援

世界同時株安でもコモディティが下落していない理由

2022年初めからの株価の下落は読者もよく知っているだろう。しかし同時に金属やエネルギー資源、農作物などのコモディティはどう推移しているだろうか?

続きを読む 世界同時株安でもコモディティが下落していない理由

サマーズ氏: インフレで政策金利は2%以上まで利上げされる可能性

アメリカの元財務長官でマクロ経済学者のラリー・サマーズ氏がBloombergのインタビューでアメリカの物価高騰とFed(連邦準備制度)の利上げについて語っている。

続きを読む サマーズ氏: インフレで政策金利は2%以上まで利上げされる可能性

急速にスタグフレーションを織り込む金融市場

2022年1月から急落した株価がある程度反転して安堵している投資家も居るかもしれない。しかしそれは株式市場だけを見た場合の話であって、金融市場全体を見渡すと悲観が支配したままであることが分かる。

続きを読む 急速にスタグフレーションを織り込む金融市場

世界最大のヘッジファンド: 国家が滅びゆく順序を説明する

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏は、大英帝国やオランダ海洋帝国など歴史上の経済大国の盛衰を研究していることで有名だが、アメリカの元財務長官ハンク・ポールソン氏のPodcastでその構想を分かりやすく説明しているので報じたい。

続きを読む 世界最大のヘッジファンド: 国家が滅びゆく順序を説明する

好調な2021年第4四半期米国GDPはインフレと経済過熱に依存している

2021年第4四半期(10月-12月)のアメリカGDP統計が発表されているのでそちらも解説しておこう。

GDP統計は数字だけ見て上がった下がったを考えてもあまり意味がない。中身を見なければアメリカ経済の実体は見えてこないのである。

続きを読む 好調な2021年第4四半期米国GDPはインフレと経済過熱に依存している