「米国の株式市場」カテゴリーアーカイブ

世界最大のヘッジファンド、株式買い持ちを大幅減額、空売り増強か

毎四半期恒例、ヘッジファンドなど機関投資家の米国株買いポジションを開示するForm 13Fの時期である。今回の開示は2018年3月末のポートフォリオになり、2月に始まった世界同時株安後の初めてのForm 13Fということになる。

今回取り上げるのはレイ・ダリオ氏率いる世界最大のヘッジファンド、Bridgewaterのポートフォリオである。

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ガントラック氏: 株式市場は高金利に耐えられない

2018年2月から始まった世界同時株安を的確に予想した債券投資家のジェフリー・ガントラック氏がCNBCのインタビュー(原文英語)で弱気予想を繰り返している。

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混み合ってきた長短金利差が示す世界同時株安の今後の動向

さて、債券投資家ガントラック氏の予想通り、2月に始まった世界同時株安は一度反発したが再び下落した。

ただ、1度目の急落と2度目の急落で異なる部分が1つある。2度目では、株安の原因となったアメリカの長期金利が急落していることである。

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ガントラック氏: 世界同時株安の魔人はまだ消滅していない

2018年2月の初めから始まった世界同時株安だが、株式市場はその後反発し、落ち着きを取り戻したように見える。相場はこのまま何事もなかったように上昇相場に戻っていくのかということが投資家の関心事となっているが、2月の株安を事前に予想していた債券投資家ジェフリー・ガントラック氏は下落方向の予想をしているようである。

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ロスチャイルド卿、世界同時株安でも株式の買い持ち継続

2018年2月からの世界同時株安で、著名ファンドマネージャーは様々な反応を示している。一番目まぐるしいのは、年始の株高予想から大転換したBridgewaterのレイ・ダリオ氏だろう。

ダリオ氏は短期間で株の買い持ちから空売りへとポジションを大きく変えた。ヘッジファンドらしい動きである。しかしこういう状況でヘッジファンドらしくない動きを見せる著名投資家も居る。例えばジェイコブ・ロスチャイルド氏である。

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世界同時株安で長期金利低下、今後の市場動向は?

アメリカ発の世界同時株安が継続している。表向きの理由はFed(連邦準備制度)のパウエル議長の発言などだが、そうした直接的な材料がなかったとしても同じような動きになったことだろう。

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ますます流動性相場の様相を見せる世界の金融市場

連日報じている通り、世界のあらゆる金融市場は画一的な動きを見せるようになっている。例えば米国株と原油価格がこれほど密接な相関関係を見せるのは、その2つの市場がともに急騰しともに暴落した2008年以来のことである。そしてその相関はメジャーな市場だけではなく、ビットコインなどの価格動向にも及んでいる。

何度も書いている通り、この奇妙な相関関係に着目することは今後の金融相場を予想する上で非常に重要になる。

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ガントラック氏: ビットコイン相場が株価の動向を予測する

再び著名債券投資家ジェフリー・ガントラック氏の相場観である。昨年以来筆者の分析とガントラック氏の分析は考え方が一致することが多いが、CNBCのインタビュー(原文英語)でガントラック氏がまた筆者の数日前の記事と同じ観点で相場観を説明している。

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米国金利上昇にもかかわらずドルが下落している理由

アメリカの金融政策を決定するFed(連邦準備制度)の利上げとバランスシート縮小という金融政策によってアメリカの長期金利が上昇し、株式市場も不安定になる中、ドルが下落している。為替相場の教科書では、金利が上昇する国の通貨は高金利を求める資金が流入することで上昇することになっているが、2018年には逆の現象となっている。

その原因は様々な批評家が様々な推測をしているが、どれも的を射ていないように思う。遅くはなってしまったが、筆者はその原因にようやく確信が持てたので、この記事で検証してみたい。

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世界同時株安: 今後の大きな資金の流れを解説する

2018年2月初頭に始まったアメリカ発の世界同時株安だが、今後の動向を予測するためにはアメリカの(あるいは日本の)株式市場だけを見ていてはどうにもならない。根本的な原因となったアメリカ長期金利のチャートを見ることも勿論大事だが、それだけでもこの状況の全体図を見ることは出来ないのである。

したがって、この記事では世界中の様々な金融市場のチャートを見比べた上で、世界の資金の大きな流れがどうなっているのか、それが今後どのようになってゆくのかを解説したい。

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