アメリカのシェール革命により原油の世界的供給が大幅に増加したことで一度は30ドル付近まで暴落した原油価格も、2016年前半の大底から回復しており、今後の動向が注目されている。
「米国の株式市場」カテゴリーアーカイブ
トランプ政権で個人消費減速も企業活動は活発化、2017年第1四半期米国GDP
2017年1-3月期の米国GDP統計速報値が公表された。トランプ政権にとって最初の四半期となり、選挙公約となっていた経済政策はまだ実行されていないものの、政策への期待が金融市場や企業活動、消費行動への影響が現れた経済統計であると言える。
ガントラック氏: 長期金利は2%以下まで下落する
トランプ相場における長期金利の動きを見事に当て続けてきた債券投資家のガントラック氏が、長期金利のさらなる下落を予想している。アメリカの長期金利が更に下落するということは、ドルの下落、そして間接的には金価格の上昇を意味している。
トランプ相場で沈み始めた個人消費、貯蓄率が語るアメリカ消費者の財布の紐
金融市場でトランプ政権の経済政策への期待が剥落してゆくなか、ドルは下落し、米国株も上昇を躊躇するようになっている。
しかし、いずれにしても経済政策が実現するのは少なくとも数ヶ月か半年は先のことであり、投資家にとって当面重要なのは、それまでにアメリカの実体経済はどうなってゆくのかということである。
遠からず発表されるGDP統計に先立ち、トランプ相場が始まってから数ヶ月分の経済統計が発表されているので、そちらを眺めることでアメリカの経済成長の行方を先取りしたい。
ビル・グロス氏: 米国株もジャンク債も高過ぎる、経済成長は過去のもの
債券王ビル・グロス氏がトランプ相場で株高、金利高となった金融市場に警鐘を鳴らしている。
もう一人の著名債券投資家ガントラック氏もトランプ相場の巻き戻しを予想しているように、金融市場はトランプ政権の政策実行能力を疑問視し始めているなか、グロス氏はより長期的な視点から警告している。
トランプ相場で株価は上昇、では米国の住宅価格は?
2016年11月のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利して以来、金融市場はトランプ政権の経済政策を期待して好調に推移している。しかしその政策はまだ議会を通ってもいないため、投資家は現在「金融市場が先に反応してから後で政策が実際に行われるまで」の空白の期間に置かれていることになる。この空白の期間の金融市場とアメリカ経済がどうなるかについて、具体的に検討すべき時期だろう。
トランプ大統領: オバマケアは爆発する
トランプ政権は選挙中の公約通り、オバマ前大統領の始めた国民皆保険制度のオバマケアを廃止し、新たな制度を作る法案を提案して議会を通そうとしていたのは報じていた通りだが、結局トランプ大統領は身内であるはずの共和党議員の説得に失敗し、採決にも至らず法案を取り下げた。
ガントラック氏: オバマケア代替法案が否決なら米国株急落へ
トランプ相場では珍しく米国株が急落した。特に材料などなかったが、3月21日の市場でS&P 500は久々に1%以上の下落を記録した。
ジム・ロジャーズ氏: 次の利上げで株式市場は崩壊する
3月のFOMCは予想通り利上げ決定となったが、今後の米国利上げと株価見通しについて著名投資家のジム・ロジャーズ氏がSprott Money Newsのインタビュー(原文英語)で語っている。
ムニューチン財務長官が100年物国債発行に言及、米国株への影響は
トランプ相場で米国株が上がっている。インフレと経済成長を反映する長期金利の上昇は途中で止まっているが、株価の上昇は続いている。これは市場がトランプ政権の経済政策について、経済全体に広がることを疑問視しながらも企業にはプラスと考えているということである。
そしてそれは正しい。米国株の水準はやや高いが、まだ高過ぎる水準ではない。しかし、その評価を帳消しにして暴落を呼び込んでしまう可能性のある将来の要因が一つ存在する。ムニューチン財務長官が言及した超長期国債の発行である。