12月12日にイギリスの総選挙が予定されている。主な争点はイギリスのEU離脱で、2016年に一度決まったものをもう一度争っていること自体がそもそもおかしいのだが、そういうことになっている。
続きを読む EU離脱をかけてイギリス総選挙、各政党の政策まとめトランプ大統領は利下げ停止に感謝すべき
11月13日、アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)のパウエル議長は議会証言で現在の金利水準が適切であると述べ、今年3回行われた利下げを当面停止する意思を表明した。
これは中央銀行に金融緩和を要求し続けてきたトランプ大統領には不服の残る決定かもしれない。しかし2020年11月の大統領選挙を控え、実際にはトランプ大統領にとって最良の結果となったのではないか。もしかすると、トランプ氏も口では不平を言いながら内心ではほっとしているかもしれない。
続きを読む トランプ大統領は利下げ停止に感謝すべき米中貿易戦争、合意なら株価暴落か
米国株を中心とする世界の株式市場はここ半年ほど米中貿易戦争とイギリスEU離脱が株価にとって最大の問題で、それさえ解決すれば株価が下落する理由はない、という建前のもとで上昇してきた。
続きを読む 米中貿易戦争、合意なら株価暴落かTeslaの株価が空売り可能圏内に突入
世界的に株価がバブルに突入しつつあるが、筆者はまだ株価指数を空売りする気はない。しかし個別株のなかにはかなり高値になった銘柄がいくつか存在するので、今回はその1つを紹介したい。
続きを読む Teslaの株価が空売り可能圏内に突入世界最大のヘッジファンド: 米国株は買われすぎではない
ここ何ヶ月も金融市場があまり動いていないので著名投資家のコメントも少なめだったが、世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がグリニッジ経済フォーラムで久々にコメントを出しているので紹介したい。ダリオ氏らしく言葉を選んでいるが、暗喩していることはむしろ鮮烈である。
続きを読む 世界最大のヘッジファンド: 米国株は買われすぎではない10月FOMC結果: 完全に職務放棄したパウエル議長
アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は米国時間10月29-30日に金融政策決定会合であるFOMC会合を行い、0.25%の利下げを決定した。
いつものように声明文を見てゆくが、語るべきことがほぼ何もない。何故ならば、パウエル議長は実質的に何もしていないからである。
続きを読む 10月FOMC結果: 完全に職務放棄したパウエル議長2020年に向けての株式市場の推移予想
さて、2018年の世界同時株安以来上にも下にも行っていない株式市場だが、Brexitや米中貿易戦争の落とし所が見えてくるにつれて株式市場も上なのか下なのか結論を出そうとしているように見える。株式市場についてはこれまで少しずつ触れてきたが、ここで一度今後の動向について纏めてみよう。
続きを読む 2020年に向けての株式市場の推移予想アメリカ「量的緩和」再開の相場への影響は?
9月12日にECB(欧州中央銀行)が量的緩和を再開したことに引き続いて、10月11日にアメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)もバランスシートの拡大再開を決定した。
タイトルに「量的緩和」と括弧を付けているのは、Fedのパウエル議長がこの措置を「量的緩和と混同してはならない」と主張しているからである。しかし量的緩和の定義とは資産買い入れによるバランスシートの拡大ではなかっただろうか。
続きを読む アメリカ「量的緩和」再開の相場への影響は?米国、実質的に量的緩和の再開を宣言
10月11日、米国の中央銀行であるFedは債券買い入れによりバランスシートを拡大することを発表した。要するに中銀が国債を市場から買うことによって市場に資金を注入するということであり、少し前まではそれは量的緩和と呼ばれていた。しかしパウエル議長は今回これを量的緩和とは呼びたくないようである。
続きを読む 米国、実質的に量的緩和の再開を宣言パウエル議長、バランスシートの拡大再開を示唆、レポ市場の混乱で
アメリカの中央銀行Fed(連邦準備制度)のパウエル議長がバランスシートの拡大を再開することを示唆した。昨年にはバランスシートの縮小を進め、利上げも限界まで行う姿勢であった議長の発言とは思えないが、市場参加者の多くは去年のことなど忘れているかもしれない。
続きを読む パウエル議長、バランスシートの拡大再開を示唆、レポ市場の混乱で